保育の話をしましょう

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96. 小川の石
 
  園庭に人工の小さな川があります。時々転んでけがをする子がいます。全くルールがないという訳ではないです。池の周りは魚がいるから入らないでねとか川のでこぼこした石の所では走らないでねといった事は伝えています。また職員にも外遊びの時、必ず川と池の所は目に入る位置に立つようにしています。それでも完璧に怪我を防ぐことは難しく、どうしたらよいのか迷うところです。しかし、当園では子どもたちが遊びの中での豊かな体験を保障したいと考えているため、気をつけて見守りつつ、様々な体験のできる状況と環境を守っていきたいと考えています。
 

 

95. 責め心(家での出来事です)
 
  朝洗面所で蛇口からお湯がそのまま出ていました。そのまま蛇口を止めて同居の息子に「お湯出てたよ。」と普通の声で伝えました。以前の私なら、責め心満載で「もう!お湯出てたよ!!止めといてね!!」と言ってたように思います。普通に伝えれば良いことを責め心を持って伝える事でお互い気分が悪くなったり、空気が重くなるように思います。この気づきは様々な場面で役に立つかな。

94. こだわりのある子への対応
 
  変化していくことが苦手な子、日々の自分のルーティンを変えることが難しい子がいます。行動を変えさせるのではなく、理論でああしてこうしてと伝えるのではなく、感情を共有することが有益だそです。ルーティンを崩すことは難しいので、周りを少しずつ変えていきながら変化に対応していける力となり、ルーティンへの執着が薄くなるきっかけになるかもしれません。本人の世界が広がるといいのかな。
     R5.8.30 小幡一美先生の法人研修より

93. 身体イメージが弱い場合がある
 
  自分の体をイメージする力が弱いため触っていないと自分の体がどこにあるかわかりにくく不安になる。そのため動くことにより筋肉を使うと自身の存在がわかるため、よく動いているかもしれません。子宮の中で成長するうちに圧迫感を感じながらボディーイメージを育てているということがあり、小さく生まれたりする場合は、そうした感覚が弱い場合があるそうです。また、固有格とか触覚の発達が弱い場合もあるようです。体験できなかった経験をぎゅっと抱っこしたり日々の中で補う事も考えられるそうです。また、止まることか体を抑制する体験が少なく難しいため止まることをサポートしたり姿勢を整えて座るために、さりげなく姿勢の保持が出来るよう工夫をして支えることができるようです。
     R5.8.30 小幡一美先生の法人研修より

92. へきなんこども園でのジェンダーフリー
 
  もう何年前になるのか、20年近く前だったと思いますが、トイレのスリッパが、水色とピンクで男の子用と女の子用と考えていましたが、どちらでもよい感じで黄色のものに変えました。最近は、白いスリッパが置いてあります。登園のかばんについても以前は男女で、青と赤にしていましたが今は全員青色のかばんを使っています。
  並んだりする時も男女別ではなくなっています。小学校なども今はそうなっているようですね。
  男女ということだけではなく現場は一人ひとりの個性を大事にしながら日々の保育にあたっています。

91. 芝生の感触が・・・。
 
  裸足で芝生や砂の上を歩いたり、走ったりすることは健康にとても良いことだと思います。
  しかし、足の裏がとても敏感な子がいます。裸足で砂の上や芝生の上に立つと激しく泣きます。
  もしかして、人には分からないぐらいの痛みを感じているのかもしれません。
  そんな時は、もちろん靴を履いて遊べば良いですね。