保育の話をしましょう

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100. 暑さ指数(WBGT)
 
 昨年は夏の間ほとんど外での遊びが出来ませんでした。暑さ指数が危険の表示となり子どもを外に出すことが出来なかったのです。
 そうした事態は、子どもたちの発達にとってよいことではなく、法人全体で園庭の環境を工夫して、外での遊びを保障したいということになりました。タープを張ったりテントを出したり、ミストを利用したり、様々な場所のデータをとったりして短時間でも外で遊べる工夫をしています。

99. コミュニケーションって大事
 
 一人ひとりを具体的に大切にする保育(ユリアメソッド)を実践する中で、はじめに実践したことに、遊びの環境を整えることと、子どもに何かを伝えたい時はその子の近くに行って伝えるということを実践してきました。結果として園内で大人の大きな声が響いていることはなく、子どもの話をよく聞くことで、子どもたちも叫ぶように話している姿はありません。園全体が落ち着いた状態になっています。大人同士でも直接伝える事は大事なようです。

98. 今年誕生日会で話している事
 
 毎回、誕生日会では必ずありがとうと感謝の気持ちを持つという話をしています。耳にたこが出来るぐらい話してもよいことだと思っています。
 今年は、ありがとうの話に加えて、「自分の身に起こることを、誰かのせいにしたり何かのせいにしないよ」という話をしています。
 大人にとっても大事なことかと思っています。

97. 安全と子どもの運動発達
 
 園庭にどこから登ってもよく、どこから飛び降りてもよい岩山(のような物)があります。これは、25年ぐらい前にスウェーデンの園に行った時園庭に自然の岩がありそのイメージで設置したものです。
 日本では様々な遊びを危険だからという理由で禁止してしまうことが多いように思います。
 当園では、この時期の子どもたちになるべく多くの体験をしてもらいたいと考えています。
 しかし、岩山付近での怪我があり、使い方を工夫して安全を守りつつ子どもの遊びを保障して守るために、周りに木とロープの柵で囲い、利用する人数を少し制限することにしています。
96. 小川の石
 
  園庭に人工の小さな川があります。時々転んでけがをする子がいます。全くルールがないという訳ではないです。池の周りは魚がいるから入らないでねとか川のでこぼこした石の所では走らないでねといった事は伝えています。また職員にも外遊びの時、必ず川と池の所は目に入る位置に立つようにしています。それでも完璧に怪我を防ぐことは難しく、どうしたらよいのか迷うところです。しかし、当園では子どもたちが遊びの中での豊かな体験を保障したいと考えているため、気をつけて見守りつつ、様々な体験のできる状況と環境を守っていきたいと考えています。
 

 

95. 責め心(家での出来事です)
 
  朝洗面所で蛇口からお湯がそのまま出ていました。そのまま蛇口を止めて同居の息子に「お湯出てたよ。」と普通の声で伝えました。以前の私なら、責め心満載で「もう!お湯出てたよ!!止めといてね!!」と言ってたように思います。普通に伝えれば良いことを責め心を持って伝える事でお互い気分が悪くなったり、空気が重くなるように思います。この気づきは様々な場面で役に立つかな。

94. こだわりのある子への対応
 
  変化していくことが苦手な子、日々の自分のルーティンを変えることが難しい子がいます。行動を変えさせるのではなく、理論でああしてこうしてと伝えるのではなく、感情を共有することが有益だそです。ルーティンを崩すことは難しいので、周りを少しずつ変えていきながら変化に対応していける力となり、ルーティンへの執着が薄くなるきっかけになるかもしれません。本人の世界が広がるといいのかな。
     R5.8.30 小幡一美先生の法人研修より

93. 身体イメージが弱い場合がある
 
  自分の体をイメージする力が弱いため触っていないと自分の体がどこにあるかわかりにくく不安になる。そのため動くことにより筋肉を使うと自身の存在がわかるため、よく動いているかもしれません。子宮の中で成長するうちに圧迫感を感じながらボディーイメージを育てているということがあり、小さく生まれたりする場合は、そうした感覚が弱い場合があるそうです。また、固有格とか触覚の発達が弱い場合もあるようです。体験できなかった経験をぎゅっと抱っこしたり日々の中で補う事も考えられるそうです。また、止まることか体を抑制する体験が少なく難しいため止まることをサポートしたり姿勢を整えて座るために、さりげなく姿勢の保持が出来るよう工夫をして支えることができるようです。
     R5.8.30 小幡一美先生の法人研修より

92. へきなんこども園でのジェンダーフリー
 
  もう何年前になるのか、20年近く前だったと思いますが、トイレのスリッパが、水色とピンクで男の子用と女の子用と考えていましたが、どちらでもよい感じで黄色のものに変えました。最近は、白いスリッパが置いてあります。登園のかばんについても以前は男女で、青と赤にしていましたが今は全員青色のかばんを使っています。
  並んだりする時も男女別ではなくなっています。小学校なども今はそうなっているようですね。
  男女ということだけではなく現場は一人ひとりの個性を大事にしながら日々の保育にあたっています。

91. 芝生の感触が・・・。
 
  裸足で芝生や砂の上を歩いたり、走ったりすることは健康にとても良いことだと思います。
  しかし、足の裏がとても敏感な子がいます。裸足で砂の上や芝生の上に立つと激しく泣きます。
  もしかして、人には分からないぐらいの痛みを感じているのかもしれません。
  そんな時は、もちろん靴を履いて遊べば良いですね。