保育の話をしましょう

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90. マウントをとる!!
 
  「なにかとマウントを取りたがるね~。」40才を過ぎた息子に言われた言葉です。その時私は「親だからね~。」と思ったりしましたが、そうか~。そういえばそうかもしれないと考えました。やはり目の前の人を1人の人として相対する時には、フラットに相手を尊重して話をしようと思いました。
   保育の中で、「一人ひとりを大切にする具体的な保育」の実践を目指しています。事は同じで0才の子に対しても相手を認めて相対する事が基になります。ましてや40才を過ぎた人に対しては当然より相手を尊重した方が良いなと思いました。

89. 風が吹いても自分のせい
 
  何か自分の思いと違うことがあった時、気分が良くない時、怒りが沸き起った時、そうなったことを誰かのせいや何かのせいにしたくなることがあります。
  題名にあげた言葉は、何かのDMにあって松下幸之助翁の言葉だと書かれていました。何事も自分の身に起こることは、全て自分が創造している。自分に起因する事であるといった考え方があり、それと同様の考え方かと思います。全てを自分の責任において考え行動するとき、自分自身に最大の成長が見込まれるように思います。私もそのようになりたいと思っています。

88. 待つということ
 
  先回りしすぎないように、子どものペースに合わせて待つということ。
  また、子どものすることを先回りはしないけれど見通しを伝えることは大事なことですね。
  家庭ではどちらかというと「早くしなさい」と言った言葉掛けが多くなるかもしれません。子どもにとって早く出来ないようなことは、大人が時間の段取りを考えるといいかな。

87. 子どもたちが幸せに過ごせる生活の場
 
  厚生労働省から来たリーフレット「保育所1.2.3」に「子どもたちが幸せに過ごせる生活の場」という文言が書かれていました。
  昔から多くの園で、家庭的な保育を目指して、努力してきた所ですが、気持ちはあっても実際には、教室のようなレイアウトであったり、くつろげるスペースは準備されていない場合が多いようです。
  ユリアメソッドでは、子どもたちがいつでもくつろげる場所を各部屋に2か所は準備しています。
  長い時間を保育園やこども園で過ごす子どもたちにとって、とても必要で大事なことだと思います。

86. 「社会的時差ボケ」って?
 
  平日と休日の生活のリズムのズレのことなどを「社会的時差ボケ」というそうです。
  子どもの「社会的時差ボケ」は、肥満や学業成績に影響があることが報告されています。
  また「社会的時差ボケ」は、QOL(クオリティーオブライフ)や健康に大きく影響すると言われています。
  5歳児と小学1年生の間には、平日の起床時刻に段差があることが多く、小学校入学までに起床時刻を見据えて少しずつ早起きに慣れていくことが研究者によって勧められています。毎日を安定的に元気で過ごすために大切なことですね。
  昔からの言葉で言うと「生活のリズムを整える」ということですね。

85. 排泄の自立は出来ていますか
 
  3歳になり、幼稚園、保育園、こども園などに就園する時、排泄の自立は出来ていますか。
  乳児期とは違い、少し大きな集団の中の1人として過ごしていくことになります。昔からの考え方でいいますと、3歳の夏までにはおむつは外れるかな。という目途がありました。
  もちろんほとんどのお子さんは、ほぼ自立した状態で入所してみえますが、近年、紙おむつの進歩などもあり、ついつい紙おむつの中で排泄し続けている場合があります。
  このことはやはり手を掛ける時にはきちんと手を掛け自立を促す必要があります。手を掛けても難しい場合には、もしかすると発達に何等かの課題を抱えている場合があるかもしれません。

84. 子どもに掛ける言葉
 
  園では子どもたちに掛ける言葉を、子どもが考えて答えられるような言葉掛けをするように心掛けています。
 しかし、ご家庭で今日はどんなことをしたかを聞きたい時、あまり表現してくれない時などは質問をイエス・ノーで答えられるような問いかけにしたり、その子のペースに合わせて待つといった余裕が大事なことです。また、いつも同じタイミングで問いかけるといったことが良いようです。
 園ではわかりやすい言葉で周りのことを言語化していくことが有効かもしれない。その言語化する時、その子の思いに寄り添って表現する必要があり、大人の思いをいっぱい伝えるということとは違うようです。

83. わらべうたって?
 
  自園では、わらべうたを取り入れています。
わらべうたを聴いて育った人もいると思いますが私はあまり歌ってもらったという覚えはありません。「かごめかごめ」とか「あんたがったどこさ」とか遊んだ覚えのあるものもありますが。
 今自園では職員は160曲ぐらいのわらべうたを学んでいます。
 なぜわらべうたかというと、音域が子どもの声帯に合っている、拍を刻みながら体感する。優しい声をよく聴く、そしてリズム感を感じる。ルールのある遊びを体験する、勝ったり負けたりを体験する、といったことがあるかと思います。
 またわらべうたを歌う時、乳児に対しては、目の前の1人に対して歌います。皆に向けて歌うより、隣りで聴いている子にとってもミラーニューロンが働き、より共感して親しめるようです。

82. 自宅での話です
 
  トイレで5歳児の孫が怒っていました。何を怒っているのかと見てみると、トイレットペーパーがホルダーから外れて、ペーパーがダランと伸びてしまっていました。「怒ってる」というより「困っている」状態でした。手助けが必要な状態でした。なんとか1人で出てきたとしてもトイレットペーパーが散乱していて下手をすれば本人は困ったうえに「どうして散らかしたの」と怒られてしまうかもしれません。
  園でも家でも手助けが必要な場合に子どもに丁寧に寄り添えたらと思います。

81. 乳幼児の性教育
 
  何をどう伝えたらいいのだろうか。と考える所ですが、「水着で隠れる部分はプライベートゾーンと言ってとても大切な所だよ。だから見せたり触らせたりしないよ。」と言う表現で伝えていくことにしています。
  大切な所で、大切にする、自分自身を大切にすることにもつながっていくかな~。