保育の話をしましょう

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80. 意識が向いているものからの切り替えが難しい!!
 
  作業療法士の先生の研修を受けました。
 日常の中で個性豊かな子どもたちと関わる中で、それぞれの個性をより理解し成長が促せるように月1度研修をしています。
  創造性が高く豊かな心の世界を持っている場合が多いが、意識の向いているものから切り替えが難しい子がいます。
 見て動いてから認知(識)がついてくるため活動をとめられると、「なんで~!!」となり行動がついてきにくい、そうした場合は意識を一瞬逸らして、気持ちを落ち着かせるようにしてみる。
 時には人に合わせたりする必要があるので日常の中で人に合わせるとか人から提案を受け入れるといった経験を感じられるように言葉を掛けていく。何かを止める時ずっとダメじゃなくて、今はダメなんだといったことを体験していけるような関わりをしていけるとよい。こうしたことを学びました。

79. 「学びの時間」
 
  子どもたちには1日の多くの時間を自発的に遊べる時間として保障しています。こうした時間も子どもたちにとっては学びの時間ですが、その中で大人が意図的に学んでほしい事柄をカリキュラムや年間のテーマなどから選んで行う事があります。今までこうした学びの事を「課業」と表現していましたが「課業」という言葉自体は、ハンガリーの保育が基で、日本で導入された時の用語です。今後自園では「学びの時間」と表現することにします。
 「学びの時間」の特徴的な事は、大人は伝える意図を持って活動しますが、五感を通して伝える事。また、子どもたちにとって身近なことを大事にします。子どもにとっては、遊んでいる感覚で活動に参加出来るように工夫します。

 

78. 社長の器以上に会社は成長しない
 
  園に来たダイレクトメールの文言の中に「社長の器以上に会社は成長しない」という言葉をみつけました。
 今から35年前園長に就任した頃、考えていた事と同じだな。と思いました。
 「園長が成長すると園全体も成長する」
 できてるかどうかはともかくとしてそんな事を考えながら園長を続けてきました。勉強はあまり得意ではないですがね。

 

77. ここってパワースポットですよネ~
 
 ある日の夕方、キッチン前のテラスにある、ガーデンテーブルにお母さんがお2人座っておられました。
 私が通りかかると、「ここってパワースポットですよネ~」と言われました。私は、驚きつつも嬉しい気持ちで、「そうですよ。なにしろ天使のような子どもたちがいっぱい遊んでますから」と答えていました。
 場を常に美しく整えること、隅を光らせること、見えない所をきれいに整えることなど皆で意識し、常に場のエネルギーを高めたいと考えていたので、上記の発言はとても嬉しかったです。

76. 発表会での職員の服装
 
 12月最初の土曜日に発表会がありました。
 その日先生たちは役割に合わせて自分たちの着る服の色を決めて来ていました。道具の出し入れ担当は舞台のバックが白なので白、担任は目立たないように黒、その他の職員はクリスマスにちなみ、赤かグリーンの服装で来ていました。
 赤・グリーン・黒・白
そんな風に考えて、装ってくれている職員を見て温かい気持ちになりました。
 もちろん子どもたちの発表は、豊かな成長が見られ感動のうちに幕をおろしました。
 

75. 姉妹園での気づき
 
 4年前から私が関わり現在は当法人所属の園での話です。
 1人ひとりを大切にするへきなんこども園でのユリアメソッドを実践したいと4年前から取り組んでいて、遊びの環境を整え丁寧に子どもに相対する保育をしています。
 度々へきなんこども園で研修をしています。その時の話で、自分たちが職員会で話している時、子どもたちに何をさせる何かをさせるといった視点で話し合っていることに気づいたそうです。
 実は初めから、ユリアメソッドでは「させるからささえる」に考えを換えることを大事にするよ。と伝えています。子どもへの言葉掛けも指示命令ではなく、子どもが考えて答えられるように心掛けるよ。と伝えています。そして考え方そのものも転換していく必要がありますがそのことに自分達で気づいた。ということです。素晴らしい!!
 

74. 創造的な仕事をしてくれる職員
 
 素晴らしい!ありがたーい!
令和4年度2月から園でインスタグラムをはじめました。月から金まで毎日職員がアップしています。園内の美しいシーンを中心に様々な発信をしています。
 そんな日々の中でインスタを担当している職員から、いくつかの提案がされました。ランダムな発信ではなく、少しテーマを区切ったらどうかといった提案で、手作りおもちゃのページ、園長のコラム「保育の話をしましょう~その他もろもろ~」のページを作ってくれるそうです。現場の人が考えて新しいことがスタートしていくことに感謝感激あめあられです。
 

73. 実習生のお礼状から
 
 今年はいつになく実習生を多く受け入れています。
そのお礼状の中に、【中でも、保育者の言葉掛けひとつで子どもたちが考えながら行動していたのが印象的で、子どもに対して命令や指示をするのではなく、声掛けをして促すことの大切さを学び】とありました。大切な所に気づいてくれました。園内では保育者の大きな声が響いていることはありません。小さな子どもに対しても1人の人として相対するということです。
完璧ではなくても皆がそうあろうと心掛けています。
また【子どもたちへの声掛けの仕方やどこまで援助するべきかなど難しさに直面し、保育の専門性の高さを身をもって実感いたしました。】とありました。
嬉しいですね~。保育は本当に様々な専門知識及び幅広い知識を必要とする大切な仕事です。また目の前の子どもたちから沢山の喜びももらえる仕事です。
 

72. 無意識の内に使っている言葉
 
 「お行儀が良かったね~。」
 誕生日会の折久しぶりにプロのマリンバ奏者をお招きし、子どもたちと演奏を楽しみました。
 子どもたちはとても集中して楽しんでいるようで、中には小躍りしている子もいましたが、他の子の邪魔にはならないので楽し気で良い感じでした。
 職員室に戻って来て、私が何の気なしに、「子どもたちお行儀が良かったね~。」と言ったところ「お行儀が良い」と言うとピシっとし動かないで強制されているような印象に聞こえるよ。と水野理事の指摘を受けました。私の中では他の人の迷惑にならないというぐらいの意味合いでしたが、改めて「お行儀が良い。」と聞くと自分でも少し押しつけがましいような違和感がありました。「昔からよく言ってるよ。」と言われ「え~そうなの」と驚きつつ、自分の発する言葉を気にかけようと思いました。
 
 

71. お部屋に設置されたマリンバ
 
 楽しくて演奏している間にマリンバ演奏できるようになっています。
 お部屋の環境を整えていく時、楽器なども自由に楽しめるように、幼児のクラスには10種類、乳児クラスにも約10種類の楽器がいつでも使えるように設定されています。その中にコオロギ社製の小さなマリンバやドイツ製のグロッケンなども備えています。備える時にうるさくなりすぎず、良い音の出るものを選ぶように心掛けています。
 やらされてする練習ではなく、遊びの中で面白くて演奏をしています。毎日楽しく触っている間に少しずつ上手くなっていく音が聞こえます。
 そして発表会での演奏の発表へと自然につながっていきます。
 今年は久しぶりにプロの奏者に来て頂き、発表会に演奏する曲を聴かせて頂きました。
 子どもたちも大いに楽しみました。