保育の話をしましょう

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40. 園庭のサウンドガーデン
 
 何年も前から園庭にサウンドガーデンを作りたいと思っていました。
ささやかなサウンドガーデンが出来ました。
古くなったトライアングルを木の枝にぶら下げてみました。子どもたちには大人気で4つ程ですが、それぞれ音が違い、早速音を出して楽しんでいます。
外国で見たものには、板に鍋を張り付けて音が出るような所もありましたが、ご近所に迷惑がないように注意もしなければなりません。
少しずつ、良い音のするものを増やしていきたいな~。

 

 

39. 2種類の平等
 
 今まで日本では平等と言えば同じ量であったり、均等である事、みな同じである事が平等であると考える事が一般的であるように思います。
10年程前にスウェーデンに研修で出掛けた折に、もう一種類、別の形の平等がある事に気付きました。
それは、それぞれが必要な量を分け合うという事です。
例えば、ケーキを分ける時、等分(同じ量)に分けるのが一般的に日本で考えられている平等で、もう一つはケーキの大きさは、それぞれ違っていてもそれぞれの人にとって必要な量ということです。
どちらでも良いと思いますが、「みんな同じが良い」から「みんな違ってみんないい」という価値観の広がりを感じる今日この頃です。
 
 

38. 「指示する」と「伝える」の違い
 
 同じような行為に思えますが、子どもたちの育ちにとっては、随分違った意味があります。この違いを考えて、言葉を掛けることで、具体的に自発性(自分で考え決めて行動する)が育つための手立てとなるようです。
 
 
 

37. 課業の動画をクローズド(該当するクラスのみ)で配信しました
 
 配信するにあたって各クラス少しの説明の文章を載せた方がいいよね。ということで、幼児の担任が園長の所に相談に来てくれて、結局全員であ~でもない、こ~でもないと話していました。
 その状況を見ていた他の職員がいい映像ですね~と言って撮った写真です。
 
36. 素材を園庭から集める
 あるクラスの課業で園庭で剪定した木の枝を使ってクリスマスの飾りを作っていました。枝の長さを比べ、長い、短いの認識に繋げ、ツリーを形づくり、上に飾る星を作るのに、園庭から黄色いものを探して来てと外に探しに行く活動に繋げ、飾りにまつぼっくりに毛糸を巻いたりしていました。他のクラスでも紙の型に、毛糸を巻いて飾りを作っていました。巻くという作業から腕の動かし方、それぞれの器用さなども見てとれるようです。
 またあるクラスは見るだけでも楽しいと思いますが、自然の素材をたっぷりと準備し、丸い紙一枚を準備し、何を作りましょうということではなく、自由に材料を選んで、創造性を発揮し、思い思いの作品を作っていました。
どのクラスも子どもたちの自由度が高く、目をキラキラさせて取り組んでいたようです。
  


35. 課業ってなに?
 日々の暮らしの中で、子どもたちがたっぷり遊ぶことを保障しながら、大人が意図的に学ぶことを設定する活動です。
 年間で幼児が統一テーマを持っています。今年度のテーマは「自然・社会・身体」です。また月ごとにもテーマがあり、12月は「季節」1月は「世界」といったことで、五感をつかって体験できるよう意識して取り組みます。子どもたちにとっては身近なことを取り上げ「面白いね」とか、好奇心を刺激され目がキラキラ輝くような活動にします。そして結果として生きていく力が育まれていくように意図しています。それには保育教諭の目も面白そう、楽しそうとキラキラ輝いている事が多いです。
 ちなみに12月はクリスマスや冬至があり、自然物を使って物作りを楽しんだり、柚子でアロマや柚子茶を作ったり、体を温める冬の野菜をテーマにした課業が行われていました。

34. 乳児の園内研修
 2歳児が外遊びに出る場面で、とてもスムーズに出て来て、2人程が靴を自分で履いていました。たまたまかもしれませんが、2人とも靴を左右逆に履いて遊び始めました。
 いつもこんな姿になっているのでしょう。2歳児ぐらいになると様々な場面で自分がする事をわかっています。それで職員も「やれるよね~」と思って見ているいつもりで結構見れてない。もしくは見ていない。という事になっていました。本当に見ているかな~。
 1歳児の食事の話をしている時に「いつも口いっぱい入れるんです。」と発言がありました。ちょっと待って。そうならないように口いっぱい入れすぎないように、介助用スプーンを持っているんですよ。そうならないように、手助けして下さいね。「いつもやってるから大丈夫。」はどうかな~。
 もう一つ。出来ない事をさせようとしていないかな。いつもうまく出来ない事を「どうしてかな」と尋ねた時、「いつもです。」という答えが返って来ました。こんな場合は、やり方を見直した方がいいですね。

33. 忘れてたけど笑顔で挨拶心掛ける
 
 自分が発している物に気付く事、自分がどんな表情をしているのかな。
やはり楽しい気持ちで過ごす事が出来るなら、自然に表情も笑顔になるかな。
いつも楽しいばかりなはずはないでしょう。
しかし、無理にでも笑顔を作って過ごすことで、周りの人の心を明るくして自分にも楽しい事が寄ってくるかもしれません。

32. 乳児のお昼寝
 
 トントンしなくても寝てしまうの?
そうです。食事が終わったら基本的に自分で
お布団の所に行き寝ていきます。
 はじめにそうした姿を見た時には、
「エ~、寝ちゃったよ。驚いた~」という感じでした。
お腹が満たされて、身体が温まり眠くなる。
考えてみれば自然の流れですよね。
 パジャマには勿論着替えていません。
家で昼寝する時も着替えない事が多いですよね。
 結果としてトントンする事はほとんど必要がなくなりました。
しかし、トントンしてはいけないということではありません。
もしかすると、刺激が必要な場合もある時があるようです。

31. 保育の質=遊びの質
 
 最近よく保育の質という言葉が聞かれます。
姉妹園との研修で、なんだか遊んでいる姿が少し違うように思う事が聞かれました。それぞれの子どもがそれぞれの遊びに集中している時間が長く部屋いっぱいに遊びが展開されています。
 一方姉妹園では、それぞれの遊びに集中する時間が短く結構ブラブラしている子が多いという事です。言葉で表現するとどちらも遊んでいるのですが。どうも遊びの質が違うようです。子ども自身がその場で本当に安心出来ていて興味のある玩具などがあり、それで落ち着いて遊べる場所があり十分に遊べる時間が保障されている場合に集中して遊ぶ時間が見られるように思います。
 それともう一つ大事な事は、大人の立ち位置があるかなと思います。必要以上に管理していないかどうかまた逆に何でも言うなりになっていないかなど・・・。
 答えは子どもの姿が教えてくれます。こうしようかな~ああしようかな~と大人も創造性を発揮しながらあれこれ楽しみながら過ごせたら良いなと思います。