保育の話をしましょう

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60. 職員の得意を発見!!
 大勢の子が遊ぶパズル、どうしても傷んできます。以前、紙のパズルが1ピース紛失してしまい、ビックリするぐらい精巧に作ってくれて、その職員の絵を描く才能に驚かされました。
 今回は乳児の使っている木のパズルが大変なことになっていて「ここまで、かじってたか~」と思うと、もっと早く気付いてくれると良いな~と感じたところです。
 ところが、それが新品に再生されていました。エ~ どうしたの~ と尋ねたところ、絵の得意な職員とは別の職員が再生してくれたとのことでした。
 また新たな才能発見です。
 ちなみに2人ともフリーの保育教諭で暇を見つけて直してくれました。

  

59. 箸がきれいに持てない子が多くない?
 場合によっては年長児でも指先に力が入りにくかったり、手首の動かし方が難しかったりする子がいます。それぞれに事情はありますが、そうした子が増えているようです。先日、研修のために伺った園でもそうした状況がありました。鉛筆やペンを持つ時にも同じ事です。そこで、乳児が指先を使って遊ぶための玩具を幼児クラスにも備えることにしました。発達が年齢なりにしていなければ戻って遊びの中で沢山経験や体験が出来るように環境を整える必要があります。そしてやはり、その発達を必要としている子はだいたいはその遊びを選び楽しめるようで、熱心に遊んでいます。また反対に苦手で選ばない場合は、誘ったり促したりしています。

58. 園での食事について
 自園では園での昼食を給食とは言わず、お食事と言っています。
給食って元々配給される食事といった意味だと考えると、違和感を感じ、食事と言っています。30年以上前から陶器の食器を使っています。ゆったりとそれぞれの量をそれぞれのペースで頂けるようにしています。

 

57. 2歳児の排泄の手伝い
 ある時、姉妹園で乳児保育をみていました。2歳児クラスの先生が1人の子を伴ってトイレに行きました。なかなか時間がかかって戻ってきません。どうしてかな~?と思って次に子どもが排泄に行った時様子を見ていました。すると、とても丁寧に関わっていたのですが、すべてを子どもにさせようとして、そこを持って…次はここを持って・・・と細かい指示をしていました。丁寧にしているつもりが、いつの間にか指示してさせる関わり方になっていました。出来ない事をさせようとしているので、とても時間がかかっていました。出来る事は自分でして難しい事に手助けする。手助けしながらやり方を伝えていきます。何が出来て何が出来ないかは1人ひとり違うのでそこをよく見てあげる必要があります。

56. 子どもの身長体重測定
 今までの慣例により、服を脱いで測っていました。最近では医師の診察時にも服は脱がないようになっています。
 今頃気が付いたのと言われそうですが、これからは着衣のまま測定することにしました。
 変化の著しい時代です。
 過去にとらわれず常に新しい視点を持って、自由な心持ちで日々を過ごしていきたいです。

    

55. 1歳児の足置き台
 1歳児の食事時の椅子とテーブルは、その年齢用にかなり高さの低いものを用意していますが、4月・5月のこの時期それでも足が浮いてしまう場合があります。
 そこで担任が3・4cmの台を作って置いてみました。はじめは、足が落ち着かない様子でしたが、そのうち自らグッと踏みしめて食事をするようになりました。自然と姿勢保持やしっかり噛むことの助けになっているようです。

   

54. でこぼこの地面
 園には、三輪車専用の道があります。この道は、私が子どもの時にゴーカートとかに乗って楽しかったな、という思いがあり園庭にサーキットのようなコースを作ろうと思い、はじめは棒で線を引いて出来た道です。アスファルトを設置する時、地面の高低は慣らさずそのままにしました。その結果1カ所難所があります。坂でカーブになっています。はじめのうちは案の定そこでは子どもたちが良く転びました。しかし、体験するうちにそこではスピードを落とした方が良い事や、体の重心をずらしてバランスをとることなどを学んでいきます。また、大きな木の下では根が張って出っ張っている所もあります。危ないから手にした方が良いという考えもありますが、自園ではそういった所では自分で見て避けられる力を持って欲しいと考えています。
世の中には平ら道ばかりではありませんからね。

         

53. 自由であることとルールを伝えるバランス
 急に暖かくなり、子どもたちは水遊びに興味を持つ季節となりました。入園式が令和4年4月5日にあり6日にはもう園庭の小さな川にジャブジャブ入りそのうちにジャボンとおしりをついてしまう状態でした。
見守られながら自由に遊べるということは素晴らしいことですが、この時期はまだ肌寒く着替えの準備も十分ではないので、ある程度のルールを伝えることは必要です。ドボンと入ってしまう子は、夢中になると周りが見えにくい子が多く、その特徴を受容する必要もあるのですが、その中でルールをきちんと伝えていくバランスが大事なことだと思います。伝えた結果靴を脱ぎ、ズボンの裾をめくり、濡れないように気を付けて遊ぶ姿が見られました。 

         

52. 令和4年度スタート2日目の外遊びです
 
 乳児も幼児もよく遊んでいます。
朝受け入れ時にはやはりかなり賑やかな状態となります。そうなるのは当然で逆に泣かない場合にも多少心配になります。
 この外遊びは10時半頃の様子です。

 
 
         

51. お部屋(保育室)のレイアウト
 
 新年度を迎えるにあたり、各部屋の担任がお部屋を整えています。
毎年子どもの動きを見ながら工夫してレイアウトを決めていますが、それでもまた新しく素敵なお部屋が出来あがります。答えは1つではないということですね。同じ部屋なのに、なんだか広々して見えたり、ゆったりのびやかな中にも落ち着いたレイアウトに仕上がっています。